映画・音楽・漫画など、様々なカルチャーからヘアスタイルとファッションをご紹介いたします。
映画『パリ、テキサス』(1984年)のジーン・ヘンダースン(ナスターシャ・キンスキー)
ジーンが着ている真っ赤なモヘアニット。赤いインテリアの部屋。
ヘアスタイルは重めのグラデーションボブに毛先を大きく巻いたデザイン。
36mmのヘアアイロン、またはホットカーラーでセットして仕上げる。
映画『時計仕掛けのオレンジ』(1971年)のアレックス(マルコム・マクダウェル)
白い作業着にシルクハット。右目だけ60年代風の大胆な下まつげがトレードマーク。
セックスと暴力に明け暮れる衝撃的シーンの連続。暴力をふるいながらも高い教養を感じる
アレックスの一挙一動が狂気であり魅力的でもある作品。
ヘアスタイルは7:3で分けた60年代風の毛先のラインを残したマッシュルームスタイル。
ブリーチを1度行い、その上からキャメルのヘアカラーを入れて仕上げる。
マンガ『ドラゴンヘッド』(1996年)3巻の表紙のアコ
重ための黒髪のワンレングスに、シースルーの前髪。着色した肌色に原色のオレンジの背景。
癖のある方は毛先を丸めながらストレートにブローをする。
前髪以外の全体の中間~毛先にヘアクリームを塗る。前髪は毛先1~2cmだけに塗りながら毛束感を作って仕上げる。
映画『あの頃ペニーレインと』(2000年)のペニー・レイン (ケイト・ハドソン)
ケイトが身に包む70年代のサイケでボヘミアンなファッション。部屋のインテリア。
ヘアスタイルは根元からのスパイラルパーマ。細かく巻くところ、大きく巻くところを7:3でミックスして
パーマを仕上げることにより、70年代風のボヘミアンな雰囲気のスパイラルパーマに仕上がる。
セットは艶の出ないドライ系のムースを使って仕上げる。
ロシュフォールの恋人たち(1967年)のデルフィーヌ&ソランジュ
(カトリーヌ・ドヌーヴ&フランソワーズ・ドルレアック)
60年代ファッションの極みの作品の一つ。
姉妹が並んで歌うシーンでの、ピンクとイエローのドレスが可愛い。
ヘアスタイルは前髪をラウンドさせた切りっぱなしの、ゆるやかな前上がりロブ。
毛先のみ大きめのアイロンでCカールに巻いて仕上げる。
アニメ『攻殻機動隊』シリーズの草薙素子
耳を基点に前後で極端に長さを変えた90年代のTAMA風前下がりボブ。
髪の毛束感と長短を付けるスライドカットを多めに施し、ハードWAXでPUNK風に動かしてセットする。
ヘアカラーはブリーチ後、パープルとブルーをミックスしたカラーを乗せて仕上げる。
映画『マリーアントワネット』(2006)のマリー・アントワネット(キルスティン・ダンスト)
主人公マリー・アントワネットのクラシックに結い上げた髪にマカロン色のチーク。
UKのオルタナティブロックやNEW WAVEが鳴り響く劇中音楽など、攻めまくるスウィートさが堪らない。
サウンドトラックのジャケットも80年代のNEW WAVE風デザイン。
ヘアセットはホットカーラーでしっかりとベースを巻いたあと、頭の形に合わせたすき毛を仕込み、
根本逆毛をしっかりと立てた髪をかぶせながら柔らかく仕上げていく。
映画『軽蔑』(1963年)のブリジット・バルドー
60年代の映画のヘアスタイルは、いつの時代においても永遠に古くならない美しいデザイン。
1枚目、ターバンのようなカチューシャのスタイル。トップに根本逆毛でボリュームを出して。
2枚目、髪を纏めた時の後れ毛のバランス、サイドの柔らかなライン。真っ赤なバスローブ。
3枚目、グラデーションボブの後頭部の形、サイドのCカール(通称KISSカール)のデザイン。
バンドQueenAdreenaのケイティ・ジェーン・ガーサイド
ガールズ・ゴシック・ロックの元祖的バンド。
ボーカルのケイティ・ジェーン・ガーサイドのランジェリー風ファッション。
ヘアスタイルは前髪長めのロングレイヤー。32mmのアイロンで波状に巻く。
熱を入れる場所を均一にしないのがオルタナティブな雰囲気に仕上げるポイント。
アニメ『ジョジョの奇妙な冒険Part4 ダイヤモンドは砕けない』(2013年)の岸辺露伴
2セクションで中を刈り上げて、片方に流すヘアスタイル。紫のヘアバンドと緑のピアス。緑と紫の背景。
ヘアカラーはネイビーブルー。手の平でスクラッチしながら大胆に毛束を動かしてセットする。
映画『バッファロー66』(1998年)のビリー・ブラウン&レイラ
(ヴィンセント・ギャロ&クリスティーナ・リッチ)
ヴィンセント・ギャロのポマードで撫で付けたオールバック。襟足を残すダックテールと言う髪型。
直毛の人はベースにパーマをかけて、半乾きの状態でポマードを付けて仕上げる。
クリスティーナ・リッチの青いグリッターのアイシャドウ。
ワンレングスベースの重ためのセミロング。毛先を少しだけ巻いて色気を出す。
映画『リキッド・スカイ』(1983年)のアン・カーライル
80年代を象徴するファッション、色使いとヘアメイク。
アン・カーライルの美しい金髪のリーゼントスタイル。
しっかりとブローで根元を立ち上げてからグリースとハードスプレーで仕上げる。
映画『バスキア』のジャン=ミシェル・バスキア (ジェフリー・ライト)
古着の色合わせ、ユニセックスな小物のスタイリング。
ヘアデザインはやや細めのドレッドを施し、無造作に結って仕上げる。
映画『17歳のカルテ』』(1999年)のスザンナ・ケイセン(ウィノナ・ライダー)
スザンナの着ているシンプルなデザインのPコートやニットはアメリカントラッド風で
スタンダードだが、サイズバランスが抜群。
ヘアスタイルは60年代のジーン・セバーグ風べリーショート。
前髪をやや斜めにカットし、耳周りはアレンジが効くように伸びかけ風にカットする。
直毛の人は全体にピンパーマを施し、ウエット感のあるスタイリング剤で仕上げる。
映画『エンジェル・ハート』(1987年)のミッキー・ローク
劇中にくゆらす両切りの「キャメル」のシガレット。
フィルター付きのシガレットと違い、両切りならではの浅く唇にくわえる仕草。
劇中サラリとやってのける、マッチを爪で弾いて火を付ける動作・・・。
私は煙草は吸いませんが、映画のこういった動作にはグッときます。
ヘアデザインは前髪に数本の後れ毛を残したクールなリーゼント。似合うには40歳以上の年齢と髭も必須。
映画『Tiny Furniture』(2010年)のレナ・ダナム&ジェマイマ・カークジェマイマ・カーク
美人ではないがカリスマ性で人を惹きつけるダナムに女性版ウディ・アレンの誕生を見る。
競演のジェマイマ・カークもお洒落。2人ともストリート感覚溢れるロングヘア。
顔周りを長めに残し、毛先に透け感を出したロングレイヤースタイルに、前髪をかきあげて仕上げる。
バンドThe Jesus and Mary Chainの80年代
UK産NEW WAVEを象徴するヘアデザイン。真っ黒の衣装。
サイド~バックを刈り上げた前下がりのショートヘアにスパイラルパーマを施す。
セットはムースでボリュームを出しながら仕上げる。
映画『月曜日のユカ』(1964年)の加賀まりこ
日本一オシャレな女優。日本一オシャレな映画。
ニットのセットアップなど、コンサバなアイテムを上品に魅惑的に着こなすセンス。
ヘアセットはベースをホットカーラーでしっかりと巻き、ブリジット・バルドー風にTOPに纏めて仕上げる。
アニメ映画『パプリカ』(2006年)の千葉敦子
ヴィヴィアン・ウエストウッド風の鮮やかなオレンジのヘアカラー。
一度12レベルまでリフトアップした後、青い角オリジナルレシピの特殊カラーで2度染めをする。
カットはマッシュルームベースのウルフスタイル。毛先を動かしてスタイリングする。
華麗なるギャッツビー(2013年)のデイジー・ブキャナン( キャリー・マリガン)
ミウッチャ・プラダが手がけた衣装とティファニーによる贅沢なジュエリーの数々。
デイジーのヘアスタイルはリップラインの前下がりショートボブ。
26mmのコテで、毛先をCカールに巻いて仕上げる。
90年代のバンドSuedeのブレット・アンダーソン
アシンメトリーにカットした前下がりのショートスタイル。
8:2でパートを作り、ヘヴィーパートの前髪はリップラインの長さ。ライトパートはノーズラインに設定する。
広がりやすい人はボリュームが出ないように前髪以外は多めにセニングを入れる。
グリースを付けてかき上げて艶をたっぷり出してスタイリングを行う。
アニメ『ヴァイオレット エヴァー ガーデン』のヴァイオレット・エヴァー ガーデン
レイヤーをたっぷり入れたセミロングスタイル。
バングはワイドにセクションを取り、ザクザクとランダムにカットして仕上げる。
ヘアカラーはブリーチを2回施し、くすみす過ぎないヌーディなベージュを重ねる。
ヘアセットは耳後ろは小さく結んでまとめて、顔周りを32mmのコテのMIX巻きで動きを出して仕上げる。
小説家『芥川龍之介』の1910年頃
耳上2cm~襟足5cmをスッキリと刈り上げた2ブロックのショートスタイル。
フォルムは角を出したスクエアシルエット。
直毛の方は根元からのパーマでボリュームを出し、艶の出ないWAXで大胆にかき上げてセットする。
映画『麗しのサブリナ』(1954年)のオードリー・ヘップバーン
オードリーが纏ったドレスとサブリナパンツ。(通称サブリナルック)
ヘアスタイルは前髪を短くカットした通称「ヘップバーンカット」。ヘアカラーは日本人も真似しやすいブラック。
サイドは耳の真ん中くらいの流せる長さを残し、全体に癖毛程度にゆるくパーマをかける。
ヘアセットで前髪以外を全て後ろに流してピンで留めて仕上げる。
アニメ『モノノ怪』の薬売り
レイヤーをたっぷり入れボリュームを抑えたメンズのロングスタイル。
特に前髪とフェイスラインは毛束感が出るように意識し、大胆なスライドカットで仕上げる。
カラーはベースをトーンアップ後にグレイをのせる。
青い角では、透け感のある(外の光に当たれば白っぽくも光る)グレイ色のヘアカラーを、
現状で10トーン程度(普通のブラウン)の明るさがあればブリーチなしのワンプロセスで施術可能です。
今まで他サロンで綺麗なグレイになったことがない方、アッシュ系カラーが物足りなかった方、
ブリーチが必要だからと諦めていた方、是非青い角にお任せください。
(※現状のベースの明るさによって仕上がり明度は異なります)
Pretty in PINK / 恋人たちの街角(1986)のアンディ(モリー・リングウォルド)
一度明るめのブラウンまでトーンアップした後、キャンディ・オレンジのカラーを入れる。
前髪を短くしてレイヤーをたっぷり入れたショートボブに、パーマをかけて強めの癖毛風の動きを出す。
ファッションはハンドメイドやヴィンテージを使い80年代らしいルーズなサイジングの
レイヤード、ミスマッチな柄のスタイリングが参考になる。